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1 (コミットメント×バランス)×才能という公式は何を意味しているのか?
・才能のあるメンバーは存在しているか? 短期的には可能でも、中期的には才能のあるメンバーなしに勝つことはできない。そのためには、よそから獲得するか、育成するかのどちらかしかない。
・チームの意思(コミットメント)はどの程度か? それは本物か? 監督やリーダーは、個々の動機づけ(コミットメントを上げる)を図っているか?
・チームのバランスは取れているか? 各メンバーが自分の任務を把握し受け入れているか?

2 先見者、実行者、ノー博士の組み合わせは適切か?
・先見者は誰で、どのように行動しているか?
・ノー博士は十分に尊重されているか?
・実行者は誰なのか? 信用のおける人物、実行に移せることを確信できる人物が必要である。
・現在、組織やプロジェクトのリーダーに適しているのは右の3つのどのタイプか?

3 チームは4つの発展段階のどこにいるのか?
・形成期にあれば、メンバーは目標を設定し、課題を抽出する作業に貢献しているか?またメンバーが互いを知り、協力しあえるような努力をしているか?
・混乱期にあれば、メンバーは大人らしく振る舞っているか? 辛抱強く、寛容な態度で他人の主張に耳を傾けているか?
・統一期にあれば、革新への原動力を失っていないか? 一方で、計画を実行に移しているか?
・機能期にあれば、今を大切にし、確固たる人間関係を築こう。それが、次の混乱期にきっと役立つ。


ゴールは偶然の産物ではない    フェラン・ソリアーノ
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みんな胸を張ってプレイしろ。
おまえたちがつけている背番号は、すべて近鉄バファローズの永久欠番だ。

梨田昌孝

でも違うんだよ友徳よ。正論ってのは他人を正すためにあるんじゃないんだよ。正論ってのはあくまでも自分っていう潜水艦の周囲の状況を確かめるために発信するソナーなんだよ。自分が正しいと感じる、信じる意見をポーンと打って、返ってくる反響で地形を調べるのだ。ソナーで道が拓けるわけじゃない。


ビッチマグネット    舞城王太郎

 でも私が夜の空いた時間にやってたことは勉強じゃなかった。小説を読んだりもしてたけど、それは学校への行き帰りと休み時間で一日一冊いけてたから、うちに帰ってからは本はほとんど鞄に入れっぱなしだった。
私は漫画を描いてみることにしたのだ。
そして人生で初めて私の目の前に立ちはだかる壁!
もう全然駄目。
パニックになるくらい無理。
私はゼロだった。
目の前の白い紙に描くことが、私の中に何もなかった。絵がまったく浮かばなかったし、何のストーリーも降りてこなかった。
びっくり……自分自身に裏切られた感じ。
何?私ってこれ空っぽ?
私の中に物語はないの?
正直凄いいろんなことを溜め込んでると思ってた……。本を読んでいるときに私の頭の中に浮かんでいたあの鮮やかな光景たちの力強い自由さはどこへ行ってしまったんだろう? 凛々しく雄々しく機敏で聡明な男性キャラたちや可憐で優雅ででも逞しく時に冒険心に溢れた女の子キャラたちはどこに隠れてしまったんだろう?空を覆う白い龍、炎を吐く黒い大猫、滝つぼの底に隠されている秘密の部屋、鏡の向こうに捕われた恋人……こんな断片的なイメージを私はどうするつもりだったんだろう?
イラストだったら描けるのだ。落書きだったら子供の頃からずっと描いてきて中学生の頃からは気に入ったものを選りすぐってポケットフィルムに保存してある。そこには沢山のキャラたちがいる。
決意を秘めた瞳の古代ローマ人風の衣装をまとった少年。巨大な虫の背中に乗って槍を構える碧眼の少女。東京タワーの鉄骨の上を飛び跳ねて踊り回る学生服のサーカス団……いかにもストーリーが潜んでそうでしょ?
でもそこに進行しているはずの物語が私には判らないのだ。
そのキャラクターたちは確かに私から生まれてるのに、この子たちから背景を滲ませているのも私なのに、けれどこの子たちがどうしてこの瞬間この姿でいるのかを私自身は全然知らないのだ。
と考えて、私は思う。
私はキャラクターたちのバックグラウンドについて何も生み出していない。
私はただ目を描き表情を作り武器や衣装や風景のディティールを描写しただけだ。このキャラクターはどういう人物で何をしてきて何をするつもりなんだろう?みたいな質問の答えはどこにも用意されていない……私はこれらの絵を物語のワンシーン風に整えただけだし、巨大な角に謎の穴を開けられた巨人も怪我をして羽根を休める翼を持つ虎も少年少女の持つ巨大な刀や杖や宝石、帽子、バッグ、水筒、古文書、戦闘機風の空飛ぶバイク……それらは全て創造性とは無縁のガジェット、どこかで使われた小道具を引っ張り込んできただけの、すでに存在するストーリーの新たな使い回しにすぎないのだ。異種交配のランダムな繰り返しで目新しいだけのキメラを生み出していく人間はクリエイターとは呼ばれない……。
今の私は何も創造できない。
私の内側にはこれまで読んできた本と漫画の文字、画像データとそれらに付随した曖昧な記憶があるだけだ。連想なんて、元ネタから離れたら泡みたいに消えてしまうのだ。ぷくぷくぱちん。


ビッチマグネット    舞城王太郎
 たっ、と地面を蹴って走りだす。
一度だけふりむいて、
「小豆ちゃん」
と、上目遣いに睨んだ。
「な、なんだ」
「教えてあげる。えいえんの国なんて、どこにもないんだよ」
「スミレーッ」
それきり後も見ず、スミレは桜並木を走っていった。
あの中学の卒業式の日、一度もふりかえらず歩み去ったときの、決然とした後ろ姿とよく似ていた。あれから一年とすこし。真っ黒な煙のような絶望が、スミレの肩にずっしりとのしかかっていた。日は暮れかけて、ピンク色した夕刻の空に、黒煙がゆっくりと混じっては、淡く溶けた。
(スミレ……)
小豆は去っていくオンナの背中を無力感に包まれて見送った。
(おめぇってやつは、いつだって、あたしを置いてどんどん先に行ってしまうんだな……)
ときには、眩しい道を。
ときには、破滅への真っ暗な奈落を。
後も見ずに進んでいく。明日、死んだって、かまやしないの、とうそぶきながら。
小豆にはわからなかった。
だけど、わからねぇけど、愛しい気持ちは一緒だった。
わかるから親友なんじゃねぇ。人と人なんてそうそうわかりあえるもんじゃねぇ。そんなの幻想だぜ。それぞれの孤独、絶望、光ってもんがある。
それでもこんなに、心配だから、親友なんだぜよ。
なぁ、スミレ。
……そう伝えたいのに、難しかった。
桜の花びらが散った。そういや、春はいつだって寂しい季節だった。


製鉄天使    桜庭一樹

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